2025年10月 1日
血液中にはLDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪などの脂質が存在します。いずれも生命維持に必要な役割を担っていますが、これらの値が基準を外れると身体に悪影響を及ぼします。新潟県の定期健康診断(令和6年)での脂質異常の有所見率は27.1%であり、4人に1人に所見が認められています。今回は脂質異常を改善する食事のポイントについてご紹介します。
LDL(悪玉)コレステロールは、増えすぎると血管の壁に沈着し、血管が硬く、狭くなるため、血管が詰まりやすい状態(動脈硬化)になります。
HDL(善玉)コレステロールは、血管壁にたまった余分なコレステロールを回収する役割があるため、少なすぎると動脈硬化の危険が高まります。
中性脂肪が増えると、中性脂肪自身が動脈硬化を促進し、また、HDL(善玉)コレステロールが減少して動脈硬化が進行します。
動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす可能性が高くなります。
① 食物繊維を多く含む食品を摂る
食物繊維は小腸でのコレステロールの吸収を抑制し、体外への排出を助けてくれます。野菜、きのこ、海藻、いも類、玄米、大豆製品などに多く含まれます。
② 青魚や大豆製品を摂る
青魚や大豆に多く含まれる多価不飽和脂肪酸はLDLコレステロールや中性脂肪の値を下げる効果があります。
③ 肉の脂身、ハムやソーセージなどの加工肉、バターなどの摂取を控える
肉の脂身や鶏皮、ハムやソーセージなどの加工肉、バターなどの動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸はLDLコレステロールの材料となります。
④ マーガリン、アイス、ケーキ、スナック菓子、インスタントラーメンなどの摂取を控える
マーガリンなどの加工油脂、アイスクリーム、ケーキ、スナック菓子、インスタントラーメンなどに多く含まれるトランス脂肪酸はLDLコレステロールの材料となります。
⑤ コレステロールを多く含む食品(レバーなどの内臓類、魚卵など)を控える
参考:「健康づくりサポートネット」(厚生労働省)、「へるすあっぷ21」
(健康づくり推進課 中曽根 真未 2025.10)
新潟県労働衛生医学協会
(新潟ウェルネス)
編集部
健康診断・人間ドック・産業保健活動を通した健康づくり支援事業をもとに、皆様の健康意識を高めるためのお役立ち情報をお届けしています。
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