2019年9月 4日
胃の検査を
行っても異常がないにもかかわらず、胃の不快な症状が続く状態を総称して、機能性ディスペプシアといいます。今回は、機能性ディスペプシアについて、そしてこれと深く関係する生活習慣の改善についてお伝えします。
機能性ディスペプシアは、主にストレスがきっかけとなり、自律神経の働きが乱れ、胃の運動異常や知覚過敏が起こることで発症すると考えられています。

胃の検査を受けても異常がなく、上記のような胃の症状が1週間に2~3回以上、かつ1ヶ月間程度続くと機能性ディスペプシアと考えられるとされています。
機能性ディスペプシアは、薬によって症状が緩和しても、根本の原因である、ストレスによる自律神経の働きの乱れを解消しないと、再発する可能性があるため、生活習慣の改善が必要といわれています。
かかりつけ医の指導のもとに、以下のことが参考になれば幸いです。
◇ 日中はできるだけ活発に過ごして、交感神経を優位に働かせましょう。

◇ 夜はできるだけリラックスして過ごして、副交感神経を優位に働かせましょう。

交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、胃の機能が正常に保たれ、不調改善につながるといわれています。
また、症状を引き起こすきっかけとなっている「ストレスの原因」を知ることも重要です。自分を客観的に見るようにして、ストレスの受け止め方を変えてみることも必要です。
参考:NHKテキストきょうの健康2018年11月号
別冊NHKきょうの健康「胃もたれ・胸やけ」は治せる
(健康づくり推進部 菊池 香 2019. 9)

新潟県労働衛生医学協会
(新潟ウェルネス)
編集部
健康診断・人間ドック・産業保健活動を通した健康づくり支援事業をもとに、皆様の健康意識を高めるためのお役立ち情報をお届けしています。
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