2019年7月 3日
2016年の国の調査では、成人の4人に1人が、糖尿病もしくは予備軍であると推計されました。しかし、糖尿病が強く疑われる方のうち、約3割の方が治療を受けていません。血糖値が高い状態を放っておくと、さまざまな合併症が起こってきます。今回は糖尿病の合併症についてのお話です。
高血糖の状態が長引くと、血管は次第に傷んでもろくなります。初期には自覚症状がありませんが、放っておくと合併症により、日常生活に重大な影響を及ぼすようになります。合併症は、血液が高血糖状態になることで起こる血管障害が原因です。
糖尿病の合併症には、細い血管が傷ついて起こる三大合併症と太い血管の障害が代表的です。
< 1 > 細い血管の障害(三大合併症)
< 2 > 太い血管の障害
糖尿病の合併症を予防するためには、健康診断を受け、健康診断の結果を放置しないことです。
B判定:わずかに所見をみとめますが、日常生活に差し支えありません。
C判定:生活習慣を改善し、3~4ヶ月後に再検査を受け、結果を確認してください。
D2・D1判定:内科もしくはかかりつけ医でなるべく早く精密検査・指導を受けてください。
参考:平成28年国民・栄養調査、NHKテキスト きょうの健康(健康づくり推進部 丸山 要子 2019. 7)
新潟県労働衛生医学協会
(新潟ウェルネス)
編集部
健康診断・人間ドック・産業保健活動を通した健康づくり支援事業をもとに、皆様の健康意識を高めるためのお役立ち情報をお届けしています。
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