新潟ウェルネス - 健康診断と人間ドックの新潟県労働衛生医学協会

超音波検査

超音波検査とは?

 DSC05210.jpgこの検査は超音波を送受信する医療器具(プローブ)を体にあてて、反射波を画像化するものです。人体にとって無害で、苦痛をともなわない検査です。上は甲状腺から、下は膀胱までみており、肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・脾臓などに出来る腫瘍やポリープ・胆石などの病変が見つかります。超音波は肥満や消化管・肺のガスによって伝わりにくくなるので見えにくくなることがあります。

 

 

 

【脂肪肝】

正常な場合は左のように肝臓腎臓脾臓の濃淡がほぼ同じとなりますが、脂肪肝では肝臓の部分が腎臓脾臓に比べて白くみえるのが特徴です。体重減少など、生活習慣の改善で正常に戻すことができます。

ドック超音波検査_画像.jpg

【胆嚢結石(胆石)】

胆嚢結石は白く光ってみえ、その下に黒い帯状のもの(音響陰影)がみられます。(ピンク矢印)上半身を起こして体位変換すると、胆嚢結石は体の下側(画面右側)へ移動し、胆嚢結石で隠れていた部分(水色矢印)に病変がないか確認できます。

ドック超音波検査_画像2.jpg

検査方法

 ベッドに寝ていただきエコーゼリーを体に塗って、超音波を送受信する医療器具(プローブ)をあてて検査します。
 検査の際には画像を見やすくするため、照明を暗めにします。見えにくい場所を確認するため、検査中に体の向きを変えたり、息止めをしていただくことがあります。

検査を受ける時の注意点
腹部の超音波検査を受ける時には、深い腹式呼吸で息を止める必要があります。それにより観察範囲が拡がり小さな病変がわかります。
腹式呼吸はおへその下に手を置いて、その手を押し返すようにお腹を膨らませる呼吸の仕方です。練習してみてください。
ドック超音波検査_画像3.jpg

Column~コラム~

「脂肪肝」って良く聞くけど・・・中にはこんな病気もあるのです!!

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

 脂肪肝は、肝臓の細胞に脂肪(主に中性脂肪)が過剰にたまった状態を言い、主な原因は多飲・過食(肥満)・糖尿病です。
 以前よりアルコール性脂肪肝から肝炎、肝硬変となるケースはみられました。しかし飲酒が原因でない脂肪肝のうち、肝臓に強い炎症が起こり、それが原因で線維化が進行、肝硬変になるリスクの高い疾患が、非アルコール性脂肪性肝炎と言われる疾患です。
 脂肪肝以外に肝臓病の原因が無く、飲酒歴が無いのに肝機能の数値が高くなってきた方は要注意です。